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冬に風邪をひきやすい理由と、その対策に役立つ「冬の運動習慣」

12月に入り、いよいよ冬本番となってきました。朝晩の冷え込みが強まり、体調管理がむずかしい季節ですね。
最近はインフルエンザの流行も報じられていますが、実はそれよりももっと身近で、誰でも引きやすいのが「風邪」です。
少し油断しただけで喉がイガイガしたり、鼻がぐずついたり…という経験は、冬になると特に増えてきます。

そこで今回は、風邪をひくメカニズム、風邪をひきやすい人に共通する特徴や習慣を改めて整理してみました。
自分では意識していなくても、日常のちょっとした行動が風邪リスクを高めていることがあります。

本格的な寒さに負けないために、そして冬を元気に過ごすために――ぜひ日々の予防のヒントとして役立ててください。

風邪

血流が悪くなると免疫細胞は働きにくくなる

体内では、ウイルスや細菌が入り込んだとき、白血球などの免疫細胞が現場まで急行して戦うことで風邪や感染症を防いでいます。
これらの免疫細胞は 血液の流れに乗って全身を移動しているため、

  • 血流が悪い
  • 体が冷えて血管が縮こまる
  • 筋肉が固まり循環が滞る

といった状態になると、免疫細胞が必要な場所に素早く集まりにくくなります。

さらに、

  • 酸素や栄養が届きにくい
  • 老廃物がたまりやすい

といった巡りの悪さが起こることで、免疫細胞そのものの働きが低下してしまいます。

つまり、

血流の低下 → 体温の低下 → 免疫細胞の働きが鈍る → 風邪をひきやすくなる

という流れができてしまうのです。


風邪をひきやすい人の特徴・習慣

冬になると、同じ環境にいても風邪をひきやすい人とそうでない人がいます。
共通して見られるポイントを「人の特徴」と「生活習慣」に分けて整理すると次のとおりです。

●人の特徴

  • 偏食しがちな人
     タンパク質やビタミン不足になりやすく、免疫力が落ちやすい。
  • ストレスを抱えやすい環境にいる人
     精神的な負担が自律神経に影響し、免疫力を低下させる。
  • 冷え性・体温が低い人
     血流が悪く、免疫細胞が働きにくい。

●生活習慣

  • 運動習慣がない
     体を動かさないことで血流・代謝が落ち、体温も下がりやすい。
  • 夜更かしや睡眠不足が続く
     睡眠が不足すると免疫力が低下し、風邪をひきやすくなる。

これらは単独でもリスクになりますが、複数重なるとさらに風邪をひきやすくなります。


運動が新陳代謝を高め、風邪予防につながる理由

運動は、冬に落ちやすい代謝や血流を底上げし、風邪予防に直結します。

●1. 血流が良くなる

筋肉を動かすことで血液循環が改善し、酸素・栄養がすみずみまで届きやすくなります。

●2. 免疫細胞が働きやすくなる

血流が改善することで、免疫細胞が必要な場所に素早く移動しやすくなり、ウイルスと戦いやすい環境が整います。

●3. 体温が上がる

体が温まると代謝も上がり、細胞の働きや老廃物の排出もスムーズになります。

●4. 軽い運動でも効果的

冬の寒さで体が縮こまりがちなときこそ、短時間の軽い運動でも血流改善の効果が期待できます。


日常で取り入れられる「冬の運動習慣」

冬は体が固まりやすく、血流も落ちやすい季節。
だからこそ、激しい運動ではなく「続けやすい軽い運動」が最も効果的です。

●おすすめの軽い運動

  • ウォーキング
     寒い日は短時間でもOK。できれば30分歩けると血流がしっかり改善されます。
     ※最近の研究では“細切れのウォーキング”でも、1日の総歩数をキープできれば同じ効果があることが分かっています。なので1日6,000歩~8,000歩など目標を決めて可視化すると痩せやすくなるそうです。
  • ストレッチ・朝の軽い体操
     「冷えをためない」効果があり、風邪予防に直結。
  • スクワット・軽い筋トレ
     大きい筋肉を動かすことで体が温まり、代謝アップにもつながる。
     ※スクワットは 太もも前側・後ろ側(大腿四頭筋・ハムストリングス)など体で最も大きい筋肉 を動かすので、特に体が温まりやすく痩せやすい体を作ることができます。

●天候が悪い日でも続けられる工夫

  • 雨・雪・強風の日でも、エアコンがかかった室内で音などを気にせずに気軽にできる “ビデオ体操” なら毎日続けやすい。

●運動量の目安

「軽い運動を30分ほど、毎日コツコツ」
短時間でも積み重ねることで、血流が良くなり、体温を保ちやすくなり、免疫力が底上げされます。


まとめ

冬に風邪をひきやすい原因をふり返ると、

風邪をひきやすい習慣 → 血流・代謝の低下 → 体温の低下 → 免疫力の低下

という悪循環ができてしまうことが分かります。

この流れを断ち切るうえで最も効果的なのが 運動
軽い運動でも血流が良くなり、体が温まり、免疫細胞が働きやすい環境が整います。

冬は運動量が落ちる季節だからこそ、少しでも体を動かすことが風邪予防の近道。
これが今回もっとも伝えたいポイントです。

(補足)
寒いときの運動は、実は脂肪が燃えやすくなるというメリットもあります。
風邪予防と体づくりの両面で、冬の軽い運動はプラスになりますよ!