① 秋の終わりにやってくる“なんとなく不調”の正体
朝晩がひんやりしてきて、服装や寝具を少しずつ秋仕様に変えるこの時期。
「ようやく暑さから解放された」とホッとする反面、気づけば体がだるい、胃腸の調子が悪い、なんとなくやる気が出ない──そんな“秋バテ”のような不調を感じる人が増えてきます。
実は、秋の体調不良は冬の風邪や乾燥とはまったく別の性質をもっています。
夏の疲れを引きずったまま、気温の乱高下や日照時間の減少など、体にとって負担の大きい変化が一気に訪れるからです。
この時期特有の“やっかいな落とし穴”を放っておくと、本格的な冬に入る前に体調を崩してしまうことも。

② 秋と冬の体調不良の違い
🍁秋(10〜11月):変化に体がついていけない季節
🌡️キーワード:「寒暖差ストレス」
- 昼はまだ20℃を超えるのに、朝晩は一桁まで下がることも。
- この急激な気温・湿度の変化に自律神経が対応しきれず、
→ 体温調整がうまくいかない
→ 免疫バランスが乱れる
→ のど風邪や胃腸トラブルが出やすくなります。
💧典型的な症状
- 鼻・喉の乾燥
- 微熱・だるさ
- 胃のむかつき・下痢
- めまい・肩こり(自律神経の乱れ)
🍲原因の本質
👉「冷え」よりも「寒暖差」や「乾燥による免疫低下」。
体が“季節の変化に慣れていない”ことで起こる調整不全なんです。

❄️冬(12〜2月):冷えそのものがダメージを与える季節
🌡️キーワード:「冷え+循環低下」
- 気温が一日中低く、血管が収縮しっぱなし。
- 体の末端や内臓への血流が減って代謝が落ちる。
- 免疫細胞の働きも鈍くなり、ウイルスに感染しやすくなる。
💧典型的な症状
- のどの痛みや鼻風邪(乾燥+ウイルス)
- 手足の冷え、肩こり
- 免疫低下によるインフルエンザ・気管支炎
- 慢性的な疲労感
🍲原因の本質
👉「環境が安定して寒い」=慢性的な冷えと代謝低下が主因。

🧩つまり違いをまとめると…
| 季節 | 主な原因 | 体の反応 | よくある症状 |
|---|---|---|---|
| 秋(10〜11月) | 寒暖差・乾燥・自律神経の乱れ | 体温調整が乱れる | 微熱・胃腸風邪・だるさ |
| 冬(12〜2月) | 冷え・血流低下 | 代謝と免疫が落ちる | 本格的な風邪・インフル・冷え性 |
🩺③ 秋の体調不良を防ぐ生活習慣と食べ物
1. 寒暖差から身を守る服装を
- 朝晩は冷えるので、薄手の上着やストールで調整を。
- 「昼間は暑いから」と油断して薄着で外出すると、夕方の冷え込みで体温が急降下します。
- 汗をかいた後はすぐ着替える・タオルで拭くのも重要。
2. 自律神経を整える生活リズム
- 寝不足・夜更かしは交感神経が優位になり、免疫低下を招きます。
- 朝はカーテンを開けて太陽光を浴びることで体内時計をリセット。
- ぬるめの湯船(38〜40℃)で副交感神経を優位にしておくのも効果的。

3. 体を内側から温める食べ物
- 冷たい飲み物・生野菜ばかりだと胃腸が冷えて不調が長引きます。
- 秋は「旬の根菜・きのこ・発酵食品」をうまく使うのがポイント。
| 食材 | 効果・おすすめ理由 |
|---|---|
| しょうが・ねぎ・にんにく | 体を温め血行促進。 |
| れんこん・ごぼう・にんじん | 消化にやさしく、腸を守る。 |
| きのこ類 | 免疫細胞を活性化。 |
| 味噌・納豆・ヨーグルト | 腸内環境を整え、胃腸風邪の予防にも。 |
| 温かいスープや味噌汁 | 水分補給+体温維持に最適。 |



4. 運動は“ほどほど+クールダウンを丁寧に”
- 汗をかいた後に急に冷えるのが最も危険。
- 運動後は冷たい風を避け、体温をゆっくり戻すよう意識を。
- 秋の夕方は特に、風が肌寒くなる時間帯なので要注意です。
④ まとめ
秋の体調不良は、「気温の変化」と「自律神経の乱れ」が重なることで起こる、まさに季節の落とし穴。
冬のように明確な寒さではないぶん油断しやすく、気づいた時には疲れや冷えが積み重なっていることも少なくありません。
朝晩の冷えに備えつつ、食事や入浴などで体をいたわることが、この時期を元気に乗り切るコツ。
「秋はまだ平気」と思わずに、今のうちから体調を整えておくことで、冬の寒さにも負けない丈夫な体をつくることができます。