朝晩がぐっと冷え込む季節になってきましたね。
この時期こそ「お風呂の入り方」が健康を左右します。
実は、お風呂には疲労回復・睡眠改善・代謝促進など多くのメリットがありますが、同時に命に関わる危険も潜んでいるのです。
お風呂に入ることで得られる3つのメリット
① 血流が良くなり、疲労回復をサポート
湯船につかると体が芯から温まり、血管が拡張して血流がスムーズになります。
その結果、筋肉にたまった乳酸などの疲労物質が排出されやすくなり、一日の疲れをリセットできます。
② 深部体温が上がって、睡眠の質がアップ
人の体は「深部体温が下がるとき」に自然と眠くなるようにできています。
ぬるめのお湯に入ることで体温が一時的に上がり、その後の体温低下がスムーズになり、寝つきが良く・深い眠りにつながります。
就寝の1〜2時間前の入浴がおすすめです。
③ 新陳代謝を促し、冷えや肌トラブルの予防にも
温まることで体内の酵素が活性化し、代謝が一時的にアップします。
血行不良による冷えや肌のくすみ、むくみの改善にも効果的。
この季節こそ、温浴でめぐりを整えたいですね。

運動後の入浴は「回復と睡眠」のゴールデンタイム
軽い運動やトレーニング後の入浴は、疲労回復と筋肉修復に効果的です。
血流が良くなることで、酸素と栄養が筋肉に届きやすくなり、修復スピードが上がるほか、リラックス効果で睡眠の質も向上します。
おすすめのタイミングは、運動後30〜60分後。
可能であればプロテインなどで栄養補給したあとに、38〜40℃のお湯で15〜20分ゆっくり温まると一層効果的。

この季節に最も危険な「ヒートショック」
一方で、気温が下がる秋から冬にかけて最も注意したいのが、ヒートショックです。
急激な温度差によって血圧が乱高下し、意識を失ったり、心臓や脳の血管に負担がかかって命を落とすこともある現象です。
実は筆者の祖父も、今からちょうど10年前、89歳のときにヒートショックで亡くなりました。
寒い秋の夜に48℃ほどの熱いお湯に浸かった後、立ち上がった際の温度差による心筋梗塞が原因でした。
「寒いからしっかり温まろう」「ぬるいお湯では風呂に入った気がしない」——それでも、楽しみの入浴が命取りになるのです。
この事故は、決して特別なことではありません。
厚生労働省の調査によると、なんと入浴中の急死は年間約1万9000件にのぼり、交通事故よりも多いのです。
特に高齢者や血圧に不安のある方は要注意です。

命を守るための入浴ポイント
- 浴室や脱衣所をあらかじめ暖めておく
- 熱すぎるお湯(42℃以上)は避ける
- 入浴前後にコップ1杯の水を飲む
- 長湯は控え、15〜20分を目安に
- 家族に「入浴中」であることを伝えておく
たったこれだけの工夫で、命を守ることができます。
特に一人暮らしの高齢者や実家に年配のご家族がいる方は、今日にでも確認しておくべき習慣です。

適切な温度で、明日からも健康に
理想的な湯温は**38〜40℃**のぬるめ。
リラックスしながら体を温め、心臓や血圧への負担を最小限にします。
お風呂は、体を癒やす場所であると同時に、使い方次第で健康にも命にも関わる場所です。
今日も明日も元気でいるために、熱すぎないお湯で、ゆっくり温まりましょう。

💡まとめ
- お風呂は疲労回復・代謝促進・睡眠改善に効果的
- 運動後30〜60分の入浴がリカバリーに最適
- 寒くなる季節はヒートショックに要注意
- 38〜40℃・15〜20分が理想的な入浴目安
- 熱すぎるお湯は命に関わる危険がある