9月はまだ暑さが残る季節ですが、少しずつ秋の気配も感じられる時期です。
「この時期に運動するのはつらい」と思うかもしれませんが、実は残暑だからこそ得られる効果があります。
心拍数が上がりやすく効率的
気温が高いと体は熱を逃がそうとして心拍数が上がりやすくなります。
そのため同じ運動量でも心肺にかかる負荷が相対的に強くなり、持久力アップにつながりやすいのが特徴です。

発汗や体温調節の機能が鍛えられる
暑さの中で体を動かすと、発汗や血流によって体温を下げようとする働きが活発になります。
これを繰り返すことで、体温をコントロールする力が強化され、暑さに負けにくい体になります。

暑さへの順応「暑熱順化」
残暑に適度な運動を行うと、体が徐々に暑さに慣れていきます。
これを「暑熱順化」と呼び、心肺機能や血液循環が改善され、秋以降の運動や日常生活がぐっと楽になります。
秋の運動シーズンに向けた準備
夏の疲れを理由に運動を控えてしまうと、秋に体を動かしたときに思った以上に疲れてしまうことも。
残暑のうちに無理のない範囲で運動を取り入れておけば、秋のスポーツや行楽をより快適に楽しむための準備になります。

まとめ
残暑の時期に運動をすることは、心肺機能の向上、体温調節力の強化、そして秋以降に向けた体づくりに役立ちます。
ただし無理をしすぎると体調を崩す原因にもなるため、水分補給や休息を忘れずに、少しずつ取り入れていくことが大切です。
次回は「残暑に運動するデメリット」について紹介します。